フラメンコ舞踊家の星野愛加さんの衣裳を前回に引き続き作らせていただきました。
今回はCarmen(カルメン)。

オペラ舞台で彼女がカルメンとして舞います。

カルメンはスペイン・セビリアのタバコ工場で働くジプシーの女。
ある日、煙草工場で喧嘩騒ぎを起こし牢に送られることになった。
護送を命じられた伍長ドン・ホセは、そのカルメンに誘惑されて彼女を逃がす。
その後も彼女はいろんな男を誘惑し、ドン・ホセは復縁しなければ殺すと脅すが、カルメンはそれならば殺すがいいと言い放ち、逆上したドン・ホセがカルメンを刺し殺す。。。
という愛と情熱に生きた女の話です。

そんなカルメンからイメージする衣裳のカラーは赤と黒。
深紅のシフォンのスカートに肌を通して見える黒のレースのトップスのコンビネーションワンピース。

踊りの時の強度も考慮し、シフォンは通常より一角厚い75D(デニール)を選びました。
前回ご依頼頂いた衣裳と同じ蹴廻しとシルエットを希望されていましたが、今回の生地はシングル幅(112cm)だった為、パターン修正が必要でした。
なるべく印象を変えない様にとヒップから裾にかけてマチを入れることにしました。
一重のシフォンはとても繊細で吊れ易い為、ミシンをかける際も通常の3分の一程度の速度で縫いながらチェックしていきました。

トップスのレースは柄に合わせてカットし、ヌードの様に肌に沿わせたかったので、サイズとアームホールの釜を極限まで詰めていきました。
本番の生地で何度か試着してもらい微修正を繰り返しました。 

指先には指輪のように見立てたリングをあしらいました。

上下テンションの異なるアイテムを何度も仮打と仮縫いを繰り返して最後にミシンを蛇行させながらレースの模様に合わせて縫い合わせました。

イメージしたカルメンができ、お届けすることができました。

本番から数日後、愛加さんから嬉しいお言葉と素敵なお写真が届きました。

ありがとうございました。