二年振りに開催されます
森川浩恵氏 自主公演「時鳥芸術祭」。二年前、彼女の強い想いを受取り衣裳を作らせてもらいました。
彼女は馬鹿と天才は紙一重だと思わせてくれる稀少な人材です。
三歳から箏を始め
小学生の頃には天才少女といわれ
十代にしてメジャーデビュー。
一時グレてまたここ数年
ひとり箏と向き合ってきた。
彼女との出会いは九年ほど前。
お互い何して生きてるか知らない
呑み友達のひとりだった。
二十歳そこそこだった彼女と数年振りに再会したのが
初めて彼女の演奏を聴いたときだった。
鳥肌が立った。
絵でも音楽でも世間がいう良し悪しは
何が凄くて良いのか未だに解らないけど
そう感じた。
ふだんの彼女とは裏腹に
音楽に対する厳しい目
とてつもない練習と葛藤の日々…
そしてスーパーネガティヴ。
決して満足しない。
妥協しない。
あたしは彼女を
ひとりの奏者として
人として尊敬している。
そんな彼女が二年前、初めて自主公演を開くと言ったとき
そのための衣裳を作ってほしいと言ってきたとき
一つ返事で応えた。
昔のアイドルみたいなの〜♥
という
彼女らしい馬鹿でお茶目なリクエスト。
時鳥のイメージ。
黄金の鳥を思い浮かべた。
七色に輝くフィルムに黄金色のオーガンジーを重ねた。
その間に職人に着物の生地を金型で切り取ったパーツを作ってもらい
一枚ずつ手で留め付け羽に見立てた。
箏の演奏の動きを考えてワンショルダーにし
肩に同じパーツで花を添えた。
スカートの下にパニエを一から作りフォルムを作った。
打合せやフィッティングをしている合間に、公演の試行錯誤の話や彼女の苦悩と葛藤を聞いていた。
彼女が自信を失くしかけていた時、
「あなたの公演は多くの人たちに必要なもの。
少なくともあたしはそう思っている。」
と、伝えたことを今でも覚えている。
彼女は最後の最後まで諦めず、自らが出来ることを精一杯やり遂げた。
そんな第一回目であった。
自主公演を羨ましがったりする人がいるけど、一度やってみるといい。
どれだけ大変で死ぬ思いして身も金も削ることか。
その第二回目を今年行うことになった。
前回の衣裳もまた今回の舞台で着てくれるという。
一時や一度切りでは無く
またこうして続いてゆく
人や衣裳の縁は
何事にも変え難い財産だ。
一年、十年、百年、千年、、、と
繋がってゆくこと
残ってゆくものに
携わっていきたい。

森川浩恵氏 自主公演「時鳥芸術祭」〜人と時を結う芸術祭〜
2014年11月8日(土)18:30
出演:
森川浩恵(主催者/箏奏者/唄)
星 衛 (チェロ奏者)
横山貴子(ピアニスト)
米澤一平(タップダンサー)
場所:門前仲町シンフォニーサロン201号室 http://www.symphonysalon.com/
チケット:前売¥3000/当日¥3500
今回のテーマは『幾たびかの春を生きる』です。
二部で、出演者が、今までの人生での辛かったこと、努力したこと、又は区切りをつけたいことを三つ、上を向いて考えます。区切りをつけたら頭を下ろし、前を向く。
その顔つき、漂う空気、そのあとの演奏や、踊りを楽しんでいただければと思います。